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台湾人観光客は日本のお店をどう探して予約する?SNS・個人ブログ・食べログ繁体字版の使われ方

台湾人観光客は日本のお店をどう探して予約する?SNS・個人ブログ・食べログ繁体字版の使われ方

台湾から日本に来る人の多くは、何度も日本を訪れていて、行くお店を自分で探しています。ところが、台湾の人が何でお店を見つけ、どこで予約しているのかを知っているお店は多くありません。そのため、外国の方を歓迎しているお店でも、「外国人を受け入れてくれるお店かどうか」が台湾の人に伝わっていないことがよくあります。

この記事では、観光庁の調査やJNTO(日本政府観光局)の資料をもとに、台湾の人が日本の飲食店や美容室を選ぶ流れを順に追います。最後に、お店の情報が台湾の人にどう見えているかを確かめる手順をまとめました。旅の仕方の全体像は台湾人観光客の集客の記事に書いています。

台湾の人が、日本のお店を選んで予約するまでの流れ

台湾の人が日本のお店を選ぶ流れを、知る、比べる、決める、予約するの4段階で、それぞれ使うものと見ているものを示した図
図1 台湾の人が、日本のお店を選んで予約するまで

観光庁の「インバウンド消費動向調査」2025年の年次報告書では、台湾の人が出発前に役に立った情報源は、動画サイト45.5%、SNS42.7%、個人のブログ29.0%でした。日本に着いてからも、48.3%の人が飲食店の情報が役に立ったと答えています。お店は、旅の前にも旅の途中にも探されています。

この調査の選択肢には、検索サイトが入っていません。JNTOの「訪日旅行誘致ハンドブック2022」の台湾編は、2020年の台湾の調査をもとに、旅行の情報を集めるときも「まずはグーグルで検索する」人が多いと紹介しています。動画やSNSで気になったお店を、グーグルで調べ直してから決めると考えておくと、手をかける場所を外さずに済みます。

お店を知るきっかけは、動画とSNSと個人のブログ

スマートフォンを手に持っている様子

ハンドブックによると、台湾は口コミの影響が大きく、家族や友人からのフェイスブックやLINE、インスタグラムを通して旅の体験に触れることが多いそうです。LINEヤフーによると、台湾のLINEの月間利用者は2,200万人で、人口の94.5%です(2026年3月末時点)。家族や友人のあいだで回る口コミは、お店の側からは見えません。話題にしてもらうには、料理の写真や地図のリンクのように、送りやすい材料が要ります。

ブログや掲示板も参考にされています。ハンドブックでは「背包客棧」や「痞客邦旅遊」といった掲示板や旅行サイトが挙がっています。そこに載るのは、行った人が撮った写真と感想です。店名が英語でも読める看板や、中身の分かるメニューがあると、書く人が迷いません。

比べるときに見ているのは、写真と地元での評判

漆の盆に並んだ刺身や天ぷら、ご飯と汁物の和食

夫婦や友人同士で個人旅行をする20代から40代の人について、ハンドブックは、インスタグラムで観光地や飲食店を調べることが多いと書いています。同じ被写体でも写真の質で「いいね」の桁が変わるとまで書かれています。比べられる場面では、写真の出来が選ばれるかどうかを大きく左右します。撮り方はお店の手元を撮る動画の記事にまとめました。

家族で少人数の旅行をする人は、地元の人に人気がある飲食店や、こぢんまりしたお店を好むとも紹介されています。台湾の人は、地元でどう評価されているお店なのかも見ています。日本の人の口コミが集まる食べログやGoogleマップは、その材料になります。

飲食店の予約を受けられる、食べログの繁体字版と旅行アプリ

開店前の、誰もいない飲食店のカウンター席

食べログには繁体字の版があります。カカクコムは2024年6月に、多言語版でのネット予約を本格的に始めました。食べログのネット予約でコース予約を受け付けているお店なら、特別な設定なしに多言語版でも予約を受けられます。多言語版では予約時にクレジットカードの登録が必須で、キャンセルポリシーに当たればキャンセル料金を請求できます。

ハンドブックは、台湾で使われているオンライン旅行会社としてKlook(クルック)とKKday(ケイケイデイ)を挙げています。Klookは台湾で旅行会社として登録し、繁体字で飲食や遊びの予約を扱っていて、商品を出す事業者も募集しています。旅行アプリに載せるかどうかは、手数料や条件を各社の公式の案内で確かめてから決めます。

予約の入口お店の側の条件や特徴
食べログ(繁体字版)ネット予約でコース予約を受けていれば、多言語版でも受けられる
Klook・KKday載せる商品や条件は各社が決める
Googleマップ予約ページへのリンクを加えられる。いま使っている予約ページにつなげられる

グルメサイト全体の選び方は外国人向けのグルメサイトの記事で書いています。

美容室やサロンの予約の入口は、インスタグラムとGoogleマップ

夜の街角で明かりのともる、ガラス張りのサロンの店先

観光庁の2025年の集計表では、台湾の人のうち、ネイルやエステを含む費目にお金を使った人は2.5%、美容院を含む費目は3.6%で、どちらも全体の4.4%と5.3%を下回りました。台湾の人に向けた美容の需要は、まだ大きくありません。国ごとの違いは美容室やサロンのインバウンド需要の記事にまとめています。

台湾の人がよく使う美容室の予約サイトは、公式の資料では確かめられませんでした。インスタグラムのプロフィールとGoogleマップに、外国語で予約できるページへのリンクを置いておくと、見つけた人がそのまま予約に進めます。メニューと料金、かかる時間も、繁体字か英語で読めるようにしておきます。

受け入れているお店だと、台湾の人に伝わっているか

行灯の明かりのそばで湯気の立つ、湯のみと茶器

「このお店は外国人を受け入れてくれる」と分かる材料は、読める言葉、中身の分かる写真、予約の入口の3つです。台湾の人と同じ順番で画面をたどると、そろっているかを確かめられます。

はじめに、繁体字や英語で地名と料理の名前を入れて検索し、お店が出てくるかを見ます。言葉の選び方は外国語の検索語を調べる記事を参考にしてください。次にGoogleマップでお店を開き、メニューの写真、外国語の案内、予約のリンクがあるかを見ます。食べログを使っているお店は、繁体字版で自分のお店のページを開きます。最後に、インスタグラムに繁体字か英語の一言と、予約や地図へのリンクがあるかを見ます。

どこかが日本語だけで途切れていると、せっかく見つけてもらっても、受け入れているお店だとは伝わりません。繁体字と簡体字の選び方は中国語のページの記事にまとめています。

Point台湾の人に選ばれるかどうかは、見つけてから予約するまでの道が、繁体字か英語でつながっているかに大きく左右されます。

お店でできること、外に頼むと早いこと

窓から光が入る台所の、コンロにかけた鉄瓶

Googleマップの写真とリンク、食べログの予約の設定、インスタグラムのプロフィールは、お店で今日から直せます。まずは前の節の手順で、台湾の人と同じ画面を一度たどってみてください。台湾のお客様の割合はお客様の国の調べ方で数えられます。

一方で、繁体字の文面が自然に読めるかや、旅行アプリの手数料に見合うかは、お店の中だけでは判断しにくいところです。言葉の確かめと、どの入口にどれだけかけるかの見積もりは、外の手を借りたほうが早く進みます。香港や中国本土の人は使うサービスが違うので、香港と中国本土の記事もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q. 食べログのネット予約を使っていれば、台湾の人も予約できますか

コース予約を受け付けていれば、特別な設定なしに多言語版で予約を受けられます。多言語版は繁体字に対応していて、予約時にクレジットカードの登録が必須です。

Q. 台湾の人も、グーグルでお店を調べますか

JNTOのハンドブックは、2020年の台湾の調査をもとに、旅行の情報を集めるときも「まずはグーグルで検索する」人が多いと紹介しています。

Q. 美容室も、台湾の人に向けて準備したほうがいいですか

観光庁の2025年の集計表では、ネイルやエステを含む費目にお金を使った台湾の人は2.5%で、全体より低めです。来ている台湾の方の割合を見てから決めても遅くありません。

まとめ

台湾の人は、動画やSNSやブログでお店を知り、グーグルやインスタグラムで比べます。予約は食べログの繁体字版や旅行アプリ、Googleマップからです。その道のどこかが日本語だけだと、受け入れているお店だと伝わりません。

ご相談で迷われることが多いのは、どの入口から整えるかです。どれを先に直すかは、来ている台湾の人の数と、お店の予約の受け方で変わります。私たちは、お店の情報を台湾の人の目で一緒にたどり、直す順番を決めます。台湾のお客様がまだ少なければ、今は大きく手をかけなくていいとお伝えすることもあります。

ご相談はインバウンド集客のご相談フォームからお寄せください。支援の内容はインバウンド集客支援に、今の状況の整理には無料診断もご利用いただけます。

この記事の監修者

瀬川将也

瀬川将也(合同会社ライトハウス 代表)

マーケティング歴10年。マーケティングと制作を手がける会社を含む2社で役員を務め、現在は観光系NPO法人の理事も務めています。上場企業の売上につながるお問い合わせ獲得をゴールとした広告運用・SEO、新規事業の商品の販売戦略構築、飲食店フランチャイズの出店拡大など、大きめの会社から小さなお店まで幅広く支援してきました。

出典

  1. 観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年 年次報告書」(2026年10月1日取得)
  2. 観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年 集計表」(2026年10月1日取得)
  3. JNTO「訪日旅行誘致ハンドブック2022」台湾(2026年10月1日取得)
  4. LINEヤフー「海外における事業展開」(2026年10月1日取得)
  5. カカクコム 2024年6月26日発表(2026年10月1日取得)
  6. Klook「與我們合作」(2026年10月1日取得)
  7. Google ビジネス プロフィール ヘルプ(2026年10月1日取得)
  8. 写真:Studio Stock
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