
外国の人がお店を探すときの言葉は、日本語を訳した言葉と同じとは限りません。訳す前に、相手の言語で実際に検索されている言葉を調べておくと、見つけてもらえるページに近づきます。
調べ方は、専用の有料ツールがなくても始められます。この記事では、お店でできる調べ方を、手をつける順番にまとめました。英語ページを作ったのに検索に出てこないときの技術面の確認は、英語ページが検索に出てこない理由の記事で書いています。
訳した言葉では見つけてもらえない理由

翻訳は、日本語の意味を正しく伝えるための作業です。一方で検索は、その人が普段使っている言葉で行われます。意味が正しい言葉と、実際に検索される言葉は、別のものです。
たとえば「焼き鳥」は、英語に訳すと grilled chicken skewers のような説明になります。けれども、英語で探す人が yakitori と日本語のまま入れることもあります。どちらの言葉で探されているかは、調べてみないと分かりません。料理名だけでなく、「駅から近い」「予約なしで入れる」「ベジタリアン向け」のような条件の言い方も、国や人によって変わります。
訳した言葉だけでページを作ると、意味は合っていても、検索された言葉と一致しないということが起きます。
お店でできる調べ方の順番
調べ方は、手元ですぐできるものから順に進めます。外の人が使っている言葉を集め、次にお店の記録で確かめ、最後に言い方どうしを比べる流れです。
検索窓の予測候補を見る
Google の予測入力候補には、これまでに行われた実際の検索が反映されます。候補を出すときには、クエリの言語や、検索している場所も考慮されると説明されています。相手の言語で料理名や地域名を入れて、続けて出てくる言葉を書き出してみてください。候補に出てくる言い方が、実際に使われている言い方の手がかりになります。
Search Console で、国ごとの検索語を見る
ホームページを Search Console に登録していれば、検索パフォーマンスのレポートで、クエリや国ごとにデータをまとめて見られます。国を選んでクエリを見ると、その国の人がどんな言葉でページにたどり着いたかが分かります。すでに表示されている言葉は、ページに書き足す候補です。
Google マップで使われた検索語句を見る
Google ビジネス プロフィールのパフォーマンスでは、ビジネスの検索に使用された検索語句を確認できます。オーナー確認をしたプロフィールでしか見られず、数字は毎月の初めに更新されます。検索語句そのものは、お店の側で決めることはできません。地図で探す人の言い方を知るには、ここがいちばん近い記録です。
Google トレンドで言い方を比べる
候補が集まったら、Google トレンドで比べます。一度に最大8つまで比べられ、国や地域を選んで絞り込めます。表示される数字は0〜100に調整された値で、検索数そのものではなく、言い方どうしの相対的な多さを見るものです。月ごとの検索数の見積もりは Google 広告のキーワード プランナーでも見られますが、使うには広告アカウントの設定と支払い情報の入力が必要です。
お客様と、似たお店の書き方から拾う
道具で見えないのは、人の言葉です。来てくださったお客様に、何と検索して見つけたかを聞いてみる。口コミに書かれている言葉や、似たお店の Google マップや英語ページの書き方を見る。検索窓や記録には出てこない言い方が、ここで見つかることがあります。
Point言葉は訳して作る前に、検索窓と手元の記録から拾う。
見つけた言葉を書き込む場所

集めた言葉は、ページのタイトルと見出し、最初の段落に入れます。料理名は、実際に検索される言い方と訳した説明を並べて書くと、どちらで探した人にも伝わります。たとえば Yakitori (grilled chicken skewers) のような書き方です。
「予約なしで入れる」「ベジタリアン向けのメニューがある」といった条件は、メニューや案内の中に文として書いておきます。AI検索で紹介されるための書き方は、AI検索の記事にまとめました。一方で、言葉を詰め込みすぎると読みにくくなります。読む人に意味が通ることを先に考えます。
自分で調べるか、頼むかの目安

予測候補とお客様の言葉は、お店で今日から調べられます。難しくなるのは、集めた言葉からどれを選び、どのページに振り分けるかを決める段階です。言語が増えるほど、国ごとの言い方の違いも増えていきます。
私たちの目安では、対応する言語が1〜2つで、ページの数も少ないうちは、お店で調べて書き足していけます。いくつもの言語でページを作り直すときや、Search Console の数字を見ながら直していく段階になったら、外の手を借りたほうが早く進みます。
よくある質問
Q. 翻訳ツールで訳した言葉は使えませんか
意味を伝えるための下書きとしては役に立ちます。ただ、訳した言葉が実際に検索される言い方と同じとは限りません。検索窓の予測候補やお客様の言葉で確かめてから、ページに使ってください。
Q. Search Console に、外国からの検索がまだほとんどありません
まだ表示されていない段階では、予測候補、Google トレンド、お客様の言葉から始めます。ページを直したあとに、国とクエリの数字が増えていくかを見てください。
Q. 専用の有料ツールは必要ですか
始める段階では必要ありません。予測候補と Search Console、Google ビジネス プロフィール、Google トレンドを使えば、多くのことが分かります。月ごとの検索数の見積もりまで見たい場合は、Google 広告のキーワード プランナーも使えますが、広告アカウントの設定が必要です。
まとめ
外国の人が検索する言葉は、訳した言葉とは限りません。予測候補と手元の記録、Google トレンド、お客様の言葉の順に集めて、ページのタイトルや見出しに使っていきます。
実際にご相談を受けていると、迷うのは調べ方そのものより、集めた言葉のどれを、どのページに使うかのほうです。どの国の方に向けて、どのページから直すかは、来ているお客様と今のページを見ながら一緒に決められます。調べた結果、今のページのままで足りていれば、それも一緒に確かめます。
英語のページの言葉選びから相談したいときは、インバウンド集客のご相談からお声がけください。検索に強いページづくりの進め方は、インバウンドSEO・多言語SEOのページにまとめています。
この記事の監修者
出典
- Google 検索ヘルプ「Google の予測入力候補の仕組み」(2026年9月30日取得)
- Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果)」(2026年9月30日取得)
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する」(2026年9月30日取得)
- トレンド ヘルプ「Google トレンドでの検索キーワードの比較」(2026年9月30日取得)
- トレンド ヘルプ「Google トレンドのデータに関するよくある質問」(2026年9月30日取得)
- Google 広告 ヘルプ「キーワード プランナーを使う」(2026年9月30日取得)
- 写真:Studio Stock



