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AI検索にお店を紹介してもらうには?ChatGPTなどが候補に挙げる仕組みと、ページに書いておく事実

AI検索にお店を紹介してもらうには?ChatGPTなどが候補に挙げる仕組みと、ページに書いておく事実

旅行の行き先やお店を、生成AIに相談して決める人が増えています。「浅草で、ベジタリアンでも食べられる居酒屋」のように条件を付けて聞くと、AIがお店をいくつか挙げてくれます。そこに挙がるかどうかは、検索の順位よりも、ページにその条件に答える事実が書いてあるかで決まります。

AI検索がお店を選ぶときに何を見ているのか、ページに何を書いておけばよいかを、Googleの公式の説明をもとにまとめました。

旅行の計画にAIを使う人は、どれくらいいるのか

スマートフォンを手に持っている様子

中国のインタセクト・コミュニケーションズが2026年1月に行った調査では、2026年の春節に日本を訪れる予定だった429人のうち、90.4%が旅行の計画に生成AIやAIアシスタントを使ったと答えました。使い道の1位は「自分の好みに合った穴場や隠れ家スポットの検索」で、52.3%でした。

国内の旅行者にも同じ動きがあります。株式会社宿研が2026年1月に行った調査では、直近の国内旅行でChatGPTやGeminiを使った630人のうち、54.6%がAIの提案した場所に実際に行ったと答えています。

どちらも対象を絞った調査で、旅行者全体の数字ではありません。ただ、穴場を探す使われ方が多いのは、小さなお店には悪くない話です。

AI検索がお店を候補に挙げる仕組み

AIが情報を集めて紹介する様子のイラスト

AI検索は、質問をいくつかの小さな検索に分けて調べ、その結果をまとめて答えを作ります。Googleはこのやり方を「クエリ ファンアウト」と呼び、関連する複数のサブトピックやデータソースに対して検索を実行し、それをもとに回答を組み立てる手法だと説明しています。

「浅草で、ベジタリアン対応がある居酒屋」と聞かれたら、AIは浅草の居酒屋かどうかと、ベジタリアン対応があるかどうかを別々に確かめます。候補に残るのは、その両方がページにはっきり書いてあるお店です。

これまで

検索する→一覧を見る→上位から選ぶ

検索順位の影響が大きい

AI検索

条件を付けて聞く→条件に合うお店が挙がる→そのまま決める

条件に合う事実が書かれていれば、候補に入る余地がある

Googleは、AIによる概要やAIモードでは従来の検索よりも幅広いリンクが表示される、とも説明しています。

Point順位を1つ上げようと頑張るより、条件に答えられる事実を書いておくほうが、候補に入る近道になります。

お店のページに書いておきたい事実

のれんのかかった和食店の店内

旅行者がAIに聞く質問は、業態とエリアに、予算や時間、食事の制限などの条件を組み合わせた形をしています。その条件に答えられるように、次の6つを書いておきます。「最低限書くこと」の列から始めて、余裕ができたら右の列まで広げれば十分です。

書いておくこと最低限書くことできれば書くこと
料理やサービスの中身看板メニューの名前と、何の料理か主な食材、量、調理の仕方
価格1人あたりの予算の目安主なメニューごとの価格と、税込みかどうか
営業時間と定休日曜日ごとの営業時間と定休日ラストオーダーの時刻、予約なしで入れるか
対応言語英語のメニューがあるか対応できる言語と、スタッフがどこまで話せるか
場所と行き方住所と最寄り駅駅の出口から徒歩何分か、目印になる建物
できることとできないこと食事の制限(ベジタリアン、ハラール、アレルギー)とカード払い子ども連れ、Wi-Fi、荷物の預かり、席数

差がつきやすいのは、最後の「できることとできないこと」です。対応言語をどこまで広げるかは、お店に来ている国の調べ方で割合を出してから決めると迷いません。

できないことまで書いておく理由

ベジタリアン対応やカード払い、英語のメニューといった「できること」は、短い言葉で構わないので必ず書いておきます。実際には対応していても、書いていなければAIにも旅行者にも伝わりません。

Googleビジネスプロフィールには、こうした情報を入れる「属性」という欄があります。Googleのヘルプには「特定の属性を追加すると、その属性を有する場所が検索された際に、お客様のビジネスが検索結果に表示される可能性があります」と書かれています。

「現金のみ」「ハラール対応はしていない」といった、できないことも書いておくと、条件に合わない方がお店の前まで来てしまうことが減ります。来てもらってからお断りするほうが、お互いに負担が大きいからです。

「厳選した素材を使った当店自慢の一品」という書き方と、料理の中身・価格・食事の制限・言語・時間を書いた書き方を比べた図
図1 同じ料理でも、事実を書くと答えられる質問の数が増える

「厳選した素材を使った、当店自慢の一品」という書き方では、何の料理で、いくらなのかが分かりません。「親子丼(鶏肉と卵をだしで煮て、ご飯にのせた丼)1,200円。豚肉・アルコール不使用。英語メニューあり。11:00〜15:00」と書けば、料理・価格・食事の制限・言語・時間の条件に答えられます。

雰囲気を伝える文章は消さなくて大丈夫です。ページの上のほうで雰囲気を伝え、下のほうに事実をまとめて並べれば、両方を残せます。メニューの書き方は多言語メニューの記事で詳しく書いています。

どこから書き始めるか

事実を書く場所は、Googleビジネスプロフィール、お店のページ、メニューの3か所です。最初に手をつけるならGoogleビジネスプロフィールです。費用がかからず、Googleマップにもそのまま表示されますし、GoogleもAI機能に向けてこの情報を最新に保つよう勧めています。

Googleビジネスプロフィール、お店のページ、メニューの順に事実を書いていく3つの手順の図
図2 事実を書く場所と、手をつける順番

Googleビジネスプロフィールでは、営業時間と定休日、価格帯、支払い方法や食事の制限などの属性を入れます。次にお店のページに、上の表の内容を1か所にまとめた「基本情報」の欄を作ります。最後にメニューの料理ごとに、中身と価格、食事の制限を書き足していきます。

営業時間や価格は、3か所で同じ内容にそろえておいてください。

書き終えたら、「浅草で英語メニューがあるラーメン店」のように条件を付けてAIに聞いてみます。お店が出てくるか、何と説明されるかを見ると、足りない事実が見えてきます。

やらなくていいことと、避けたいこと

木の机に置かれた白いノート

AI向けの専用ファイルや、特別な構造化データを用意する必要はありません。Googleは、AI機能のために新しいファイルやマークアップを作る必要はなく、特別なschema.orgの構造化データも要らないと明記しています。すでに構造化データを入れている場合は、ページの表示内容と一致させておけば十分です。

一方で、AIに書かせた紹介文をそのまま載せるのはおすすめしません。どのお店も似た言い回しになってしまうからです。「創業から変えていない鶏ガラのスープ」「カウンター12席だけ」のように、お店の人にしか書けない事実を入れてください。

実際と違うことを書くのも避けたいところです。「英語対応」と書いて実際には話せないと、来てくれたお客様をがっかりさせます。Googleビジネスプロフィールのガイドラインも、ビジネスの実態を正確に反映するよう求めています。

よくある質問

Q. 小さなお店でも、AI検索に出てきますか

出てくる可能性はあります。Googleは、AIによる概要やAIモードが従来の検索よりも幅広いリンクを表示すると説明しています。必ず出るとは言えないので、まずは旅行者の条件に答えられる事実を書いておくところから始めてください。

Q. 構造化データは、入れたほうがいいですか

AI検索に出るためだけなら、新しく入れる必要はありません。Googleは、AI機能のために特別なschema.orgの構造化データを追加する必要はないと明記しています。すでに入れている場合は、ページに表示している内容と一致させておいてください。

Q. 英語のページも作ったほうがいいですか

先に、日本語のページとGoogleビジネスプロフィールに事実を書いておくほうが手間に対する効果が大きいです。どの言語のページを足すかは、お店に来ている国の割合を見てから決めても遅くありません。

Q. お店の紹介文をAIに書いてもらってもいいですか

文章を整えるために使うのは構いません。ただ、料理の中身や席数、対応できることといった事実は、お店の方が自分で確かめて書いてください。

まとめ

AI検索にお店を候補に挙げてもらうのに、特別な仕掛けは要りません。旅行者が付ける条件に答えられる事実を、Googleビジネスプロフィールとお店のページにそろえて書いておくことが出発点です。書いたあとにAI検索でお店が出ているかは、AI検索にお店が出ているか、月1回で確かめる方法の手順で確かめられます。

ご相談を受けていてよく感じるのは、書く作業そのものより、どの事実が旅行者の条件に当たるのかを見つけるほうに時間がかかるということです。毎日当たり前にやっていること、たとえば「だしに魚を使っていない」「荷物を預かれる」といったことほど、お店の方は書く価値に気づきにくいものです。お店のページとGoogleの情報を一緒に見ながら、何を書き足すかを決めるところを私たちはお手伝いしています。

いまのページに何が足りていないかは、無料診断で一緒に確かめられます。検索とAI検索の両方で見つかるページづくりは、インバウンドSEO・多言語SEOのページにまとめています。

この記事の監修者

瀬川将也

瀬川将也(合同会社ライトハウス 代表)

マーケティング歴10年。マーケティングと制作を手がける会社を含む2社で役員を務め、現在は観光系NPO法人の理事も務めています。上場企業の売上につながるお問い合わせ獲得をゴールとした広告運用・SEO、新規事業の商品の販売戦略構築、飲食店フランチャイズの出店拡大など、大きめの会社から小さなお店まで幅広く支援してきました。

出典

  1. Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」(最終更新 2025年12月31日、2026年9月27日取得)
  2. Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネスの属性を管理する」(2026年9月27日取得)
  3. Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」(2026年9月27日取得)
  4. インタセクト・コミュニケーションズ「訪日予定の中国人観光客の9割以上がAI活用、旅行計画は“検索からAIで設計へシフト!”」(2026年3月26日公表、2026年9月27日取得)
  5. 株式会社宿研「【2026年】旅行計画での生成AI活用実態|630人の行動データで見る「地方誘客」への影響と課題」(2026年2月19日公表、2026年9月27日取得)
  6. 写真:Studio Stock
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