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オーストラリア人観光客は日本のお店をどう探す?長く滞在する旅の特徴と、口コミサイト・地図での比べ方

オーストラリア人観光客は日本のお店をどう探す?長く滞在する旅の特徴と、口コミサイト・地図での比べ方

オーストラリアから日本に来る方は、平均13.5泊と長く滞在し、半数以上が初めての日本です。観光庁の調査では、日本に着いてから役に立った情報として「飲食店」を挙げた人が61.5%いました。入るお店の多くを、日本に来てからその場で探して決めているということです。

ところが探される側のお店は、何で探されているのかを知らないまま、外国の方を受け入れていることすら伝わっていないことがよくあります。この記事では、オーストラリアの方が日本のお店を知ってから予約するまでに何を見ているのかを、観光庁と日本政府観光局(JNTO)の資料で確かめます。最後に、お店の情報が届いているかを確かめる手順をまとめました。

オーストラリアから来る方は、どんな旅をしているのか

雪をかぶった山々と、斜面に広がるスキー場のコース

観光庁の「インバウンド消費動向調査」2025年の結果で、オーストラリアから来た方の旅を見てみます。滞在日数は14〜20日間がいちばん多く、39.6%でした。全体では4〜6日間が最も多く、43.2%です。日本に来たのが初めての人は54.2%で、全体の35.1%を大きく上回ります。航空券や宿泊先を自分で手配した人が88.4%を占めました。

訪れた割合は東京都が88.1%、大阪府が61.0%、京都府が49.9%です。全体と比べて目立つのは長野県の15.9%(全体では3.0%)で、JNTOの資料でも、ニセコや白馬がスキーの行き先として知られていると紹介されています。冬の段取りは年末年始と春節の準備の記事に書きました。

数字をまとめると、初めての日本を、自分で組んだ旅程で2週間ほどかけて回る人が多いということです。欧米の国々と比べた特徴は欧米やオーストラリアの観光客の記事に、アメリカの方についてはアメリカの観光客の記事にまとめています。

出発前に見ているのは、動画とSNS、口コミサイト

手に持ったスマートフォンの画面

出発前に役に立った情報源は、動画サイト(43.9%)、SNS(38.4%)、自国の親族・知人(36.0%)の順でした。ここまでは欧米の国々とよく似ています。違いが出るのは4位の口コミサイト(トリップアドバイザー等)で、22.9%です。全体の11.0%の約2倍にあたります。

JNTOの資料でも、オーストラリアの方は旅行先の情報を集めるとき、Googleなどの検索サイト、トリップアドバイザーなどの旅行サイト、FacebookやInstagramなどのSNSをよく使うと紹介されています。動画やSNSで知ったお店を、検索や口コミサイトで確かめる流れです。Googleと並んで、Tripadvisorにお店の情報が載っているかが、候補に入る入口になります。

Tripadvisorの掲載情報は、お店の側でも無料の機能で編集でき、写真の追加や口コミへの返信もできると公式に案内されています。写真と営業時間を今の内容にそろえ、英語の口コミに返信するところから始められます。口コミの頼み方は外国の方の口コミの記事にまとめました。

日本に着いてから、近くのお店をどう探して比べるか

日本滞在中に役に立った情報では、オーストラリアの方の61.5%が「飲食店」を挙げました(全体では56.0%)。「交通手段」に次ぐ2番目です。どのお店に入るかは、旅行中に調べて決めることが多いと読み取れます。

オーストラリアの方が日本のお店を選ぶ流れとして、出発前に動画・SNS・口コミサイト・検索で知る、日本に着いてからGoogleマップで口コミと写真と料金を比べる、英語で頼めるか・カードで払えるか・食べられるものが分かるかで決める、地図の予約リンクや英語の予約ページから予約する、の4段階を並べた図
図1 オーストラリアの方が、日本のお店を選んで予約するまで

旅行中に近くのお店を探すとき、手元にあるのはスマートフォンの地図です。Googleマップでは写真と口コミ、料金の目安、営業時間が見比べられます。英語で読める情報がなく、口コミも日本語だけのお店は、外国の方を受け入れているお店かどうかが、地図の上で伝わりません。どこから直すかはGoogleビジネスプロフィールとホームページの記事で整理しています。

支払いの手段も決める材料になります。オーストラリアの方が日本で使った決済方法は、クレジットカードが87.0%で、全体の75.0%を上回りました。モバイル決済は3.6%で、全体の20.9%よりかなり低い割合です。使えるカードの種類と、英語の「Cards accepted」が入口の近くで見えると安心材料になります。

予約は、地図の予約リンクと英語で読めるページから

窓から光が入る、木の内装の落ち着いた食堂

JNTOの資料によると、オーストラリアでは話題のレストランが早くから予約で埋まることが多いとされています。行きたいお店は先に予約しておくことに慣れている人たちです。

飲食店の予約の入口として、まず整えたいのがGoogleビジネスプロフィールの予約リンクです。Googleのヘルプでは、予約や席の確保などのリンクを追加でき、お店の予約ページのURLを自分で入れることもできると案内されています。英語で予約を受ける仕組みの一例が、TableCheckのような予約サービスで、お店向けの案内には23言語での予約受付やGoogleマップとの予約連携が挙がっています。どれを使う場合も、お店の予約台帳とひとつにまとめられるかを先に確かめます。手数料の考え方は予約サイトの手数料の記事に書きました。

美容室やサロンの予約の入口

美容室やサロンは、Googleビジネスプロフィールに英語で読める予約ページへのリンクを入れておくのが始めやすい方法です。ヘッドスパのように体験として出せるメニューなら、旅行者向けの体験予約サイトも入口になります。JNTOの資料では、体験の予約ができるKlookがオーストラリアで利用を伸ばしていると紹介されています。サロンの需要は美容室やサロンのインバウンド需要の記事で詳しく書きました。

受け入れていることが伝わっているかを確かめる手順

料理が並んだ卓で、箸で肉を取る手元

オーストラリアの方と同じ道筋でお店を探してみると、どこで伝わっていないかが分かります。スマートフォンの表示言語を英語に切り替えて、次の順に見ていきます。

見る場所確かめること
Googleマップの検索近くの駅名と料理名を英語で入れて、お店が出てくるか
お店の情報と口コミ写真・料金・営業時間が英語で分かるか。英語の口コミに返信しているか
Tripadvisorお店が載っているか。写真と営業時間が今の内容か
予約の入口予約リンクから、英語で予約の最後まで進めるか
全体を通して外国の方を受け入れているお店だと、どこかの時点ではっきり分かるか

検索に使う言葉は、日本語を訳した言葉と実際に使われる言葉が違うことがあります。調べ方は英語のキーワードを調べる記事を参考にしてください。

Pointオーストラリアの方には、Googleマップと口コミサイトで、英語で頼めてカードで払えるお店だと分かることが、選ばれる前の入口になります。

最初から手を広げなくていいこと

窓から光が入る、細長いカフェのカウンター席

オーストラリアでだけ使われている予約サイトを探して載せる必要はありません。掲載先を増やすと、営業時間や料金を直す場所も増えます。まずはGoogleビジネスプロフィールとTripadvisorの情報をそろえ、予約の入口を1つに決めるところまでで十分です。英語も凝った文章である必要はなく、料理の中身と料金、予約の仕方が短く正しく書かれていれば伝わります(多言語メニューの記事)。

写真の入れ替えや口コミへの返信は、お店で始められます。一方で、英語の説明が自然に読めるかの確認や、予約リンクと予約台帳のつなぎ方は、外に頼むほうが早いことが多い部分です。

よくある質問

Q. 支払いは、何に対応しておけばいいですか

観光庁の2025年の調査で、オーストラリアの方が日本滞在中に使った決済方法は、クレジットカードが87.0%、モバイル決済が3.6%でした。使えるカードの種類を、英語で入口の近くに示しておくと安心材料になります。

Q. 美容室やサロンは、どこに予約の入口を置けばいいですか

Googleビジネスプロフィールに、英語で読める予約ページへのリンクを入れておくのが始めやすい方法です。体験として出せるメニューは、旅行者向けの体験予約サイトも入口になります。

Q. Tripadvisorでお店の情報を管理するのに、費用はかかりますか

公式の案内では、掲載内容の編集や写真の追加、口コミへの返信を、無料の機能として提供していると説明されています。有料のサービスを使うかどうかは、無料の機能で情報を整えてから考えても遅くありません。

まとめ

オーストラリアの方は、動画やSNS、口コミサイトで候補を知り、日本に着いてからGoogleマップで近くのお店を比べて決めます。その道筋のどこかで、英語で頼めてカードで払えるお店だと分かれば、候補に残ります。

ご相談で迷われるのは、どの予約サイトに載せるかよりも、いま出ている情報のどこで伝わっていないのかのほうです。私たちは、オーストラリアの方と同じ手順でお店を探してみて、直すところと今のままでよいところを一緒に決めます。来ている国によっては、オーストラリア向けに手を入れるのは後でよいという結論になることもあります。

お店の情報がどう見えているかを確かめたいときは、インバウンド集客のご相談からご連絡ください。支援の内容はインバウンド集客支援のページに、今の状況を整理したいときは無料診断もご利用いただけます。

この記事の監修者

瀬川将也

瀬川将也(合同会社ライトハウス 代表)

マーケティング歴10年。マーケティングと制作を手がける会社を含む2社で役員を務め、現在は観光系NPO法人の理事も務めています。上場企業の売上につながるお問い合わせ獲得をゴールとした広告運用・SEO、新規事業の商品の販売戦略構築、飲食店フランチャイズの出店拡大など、大きめの会社から小さなお店まで幅広く支援してきました。

出典

  1. 観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年 年次報告書」(図表5-1・5-2、オーストラリアの国籍別ページ。2026年10月1日取得)
  2. 観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年 集計表(暦年・確報)」(表1-1・表6-1。2026年10月1日取得)
  3. 日本政府観光局(JNTO)「訪日旅行誘致ハンドブック2023年(米州・オセアニア・中東5市場編)」豪州(2026年10月1日取得)
  4. Tripadvisor「Tripadvisor for Business」(2026年10月1日取得)
  5. Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ローカル ビジネス リンク」(2026年10月1日取得)
  6. TableCheck(店舗向けの案内)(2026年10月1日取得)
  7. 写真:Studio Stock
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