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アメリカ人観光客は日本のお店をどう探して予約する?動画・Googleマップ・口コミと英語の予約の入口

アメリカ人観光客は日本のお店をどう探して予約する?動画・Googleマップ・口コミと英語の予約の入口

アメリカから日本に来る方の多くは、旅行の前に動画や家族・知人の話で行き先を知り、日本に着いてから地図アプリと口コミでお店を比べて決めています。予約は、英語で最後まで進められるところに集まります。この流れのどこかで英語の情報が途切れると、お店は比べる候補にも入りません。

日本のお店には、外国の方を歓迎しているのに、それが伝わっていないところが少なくありません。予約は日本語の電話だけで、Googleマップの情報も日本語だけ。これでは、アメリカの方からは「外国人を受け入れてくれるお店なのか」が分かりません。観光庁と日本政府観光局(JNTO)の資料から、アメリカの方がお店を知ってから予約するまでに何を見ているかをまとめ、伝わっているかの確かめ方まで書きました。

アメリカの人は、日本に来る前に何でお店を知るのか

JNTOの推計では、2026年1月から8月に日本を訪れた米国の方は230万5,300人で、前年の同じ時期より6.1%増えました。観光庁の「インバウンド消費動向調査」では、2025年の米国の方の旅行消費額は1兆1,183億円で、中国・台湾に次ぐ3位です。

同じ調査の2025年の年次報告書には、国ごとの「旅行の出発前に役に立った情報源」が載っています。米国の方の1位は動画サイト(43.0%)、2位は自国の親族・知人(35.6%)、3位はSNS(35.4%)でした。家族や知人の話は全体の19.9%の2倍近く、トリップアドバイザーなどの口コミサイトも18.6%と全体の11.0%より多く選ばれています。アメリカの方は、動画で雰囲気をつかみ、身近な人の話と口コミサイトの評判で確かめてから来る人が多いと読めます。

2025年に役に立った旅行情報を米国と全国籍・地域で比べた棒グラフ。出発前の情報源は、動画サイトが米国43.0%・全体39.6%、SNSが35.4%・43.3%、自国の家族・知人が35.6%・19.9%、口コミサイトが18.6%・11.0%、個人のブログが14.2%・23.9%。滞在中に役に立った情報は、飲食店が60.8%・56.0%、クレジットカードが使えるお店が15.8%・7.9%
図1 アメリカの方と全体で比べた、役に立った旅行情報(2025年、複数回答)

JNTOの米国向けのハンドブック(2023年版)も、米国の調査会社MMGY社の2021年の調査を紹介しています。日本に限らない旅行全体の数字ですが、旅行の計画に使った情報源は検索エンジンと家族・友人がともに46%で、旅行の評価サイトが31%と続きました。欧米の方々に向けた受け入れの準備は、欧米やオーストラリアの観光客の記事にまとめています。

日本に着いてから、地図と口コミで何を比べているか

街路樹の青い電飾が続く夜の通りと、奥に見える東京タワー

お店を実際に選ぶのは、日本に着いてからです。米国の方が日本滞在中に役に立った情報として「飲食店」を挙げた割合は60.8%で、交通手段に次ぐ2位でした。

このときに開かれるのが、Googleマップなどに出るお店の情報で、Googleビジネスプロフィールから書き込めます。英語で読める説明と写真、口コミがそろっていないお店は、比べる段階で後回しにされがちです。

支払いも、アメリカの方が気にするところです。滞在中に役に立った情報に「クレジットカード利用可能店舗」を挙げた米国の方は15.8%で、全体の7.9%の2倍でした。カードが使えるかどうかは、お店に入る前に確かめたいことの1つです。Googleビジネスプロフィールでは支払い方法などの「属性」を追加できますが、選べる属性は国や業種で違うので、管理画面で確かめます。

口コミサイトでは、トリップアドバイザーが代表的です。お店の情報の登録と写真の追加、口コミへの返信を無料で行えると案内しています。英語の口コミに英語で返しておくと、英語が通じるお店だという手がかりになります。口コミの頼み方は外国の方の口コミの記事に書きました。

英語で最後まで進められる予約の入口

雨の窓辺の席に、ランプと椀、湯のみが用意されたテーブル

JNTOのハンドブックは、アメリカの方の日本旅行への不満として、「日本語での電話予約が主流で、英語版ウェブサイトで予約を受け付けているところが少ない」ことを挙げています。日本語の電話でしか予約できないお店は、アメリカの方にとって、行きたくても予約の方法がないお店です。

英語で予約を受ける方法はいくつかあります。TableCheckは日本のレストランを英語で探して予約できるサービスで、英語が話せるお店に絞って探すこともできます。食べログにも英語版があり、英語の画面から予約できます。Googleビジネスプロフィールにも、予約サービスと連携する仕組みや、お店の予約ページへのリンクを載せる欄があります。

予約の台帳が2つに分かれると、同じ時間に二重に予約が入ることがあります。英語の予約の入口は、いまの予約の管理とつながるものを1つ選ぶのが確かです。グルメサイトの選び方はインバウンド向けのグルメサイトの記事にまとめています。

美容室やサロンの、英語で予約できる入口

ろうそくと蘭が置かれた、施術用のベッドが並ぶ静かなサロンの部屋

美容室やネイルのサロンも、動画やSNSで施術の雰囲気を見て、日本に着いてから地図でお店を探す流れは同じです。ただ、TableCheckのような飲食店向けの予約サービスは使えません。

そこで美容室では、Googleビジネスプロフィールの予約の欄から、英語で読める予約ページに1回でたどり着けるようにしておくことが出発点になります。予約ページには、メニューごとの税込みの総額と所要時間、施術の中身を書き、仕上がりの写真を並べておきます。国ごとに見た美容の需要は美容室やサロンのインバウンド需要の記事に書いています。

「外国の方を受け入れているお店か」が伝わっているかの確かめ方

アメリカの方の側から一度たどると、英語が途切れている場所が分かります。スマートフォンの表示言語を英語に切り替えて、次の順に確かめます。

知る

英語で検索する→お店が出てくるか

「ramen near ◯◯ station」のように、お店の名前以外の言葉で探す

比べる

地図のお店の情報→口コミサイト

説明、写真、営業時間、支払い方法が英語で読めるか

予約する

予約ボタンを押す→英語のまま予約が終わるか

途中で日本語の画面や電話番号だけにならないか

どこか1か所でも日本語だけの画面に行き当たれば、そこがアメリカの方の止まる場所です。英語で実際に使われる検索の言葉は、英語のキーワードの調べ方の記事で調べられます。

Pointアメリカの方に選ばれるかどうかは、知る・比べる・予約するのどこかで英語が途切れていないかで決まります。

お店でできること、外に頼むと早いこと

障子の窓から光が差す和室に置かれた、うな重とお吸い物の膳

Googleビジネスプロフィールに英語の説明と写真、支払い方法を入れること、英語の口コミに返信することは、お店で始められます。まずは一度、アメリカの方と同じ順番でお店を探してみることが、いちばん手間のかからない確かめ方です。

一方で、英語の説明文が自然に伝わるかの確認や、どの予約サービスをいまの予約の管理とつなぐかの判断は、外に頼むほうが早い部分です。ホームページまで手を広げるかはGoogleビジネスプロフィールとホームページの記事を、イギリスやオーストラリアの方の探し方はそれぞれの記事をご覧ください。

よくある質問

Q. アメリカからのお客様のために、英語のホームページは必要ですか

先に整えたいのは、Googleマップに出るお店の情報です。米国の方の60.8%が、日本滞在中に役に立った情報として飲食店の情報を挙げています。地図の情報を英語で読めるようにしてから、ホームページを考えます。

Q. 英語で電話を受けられないと、予約は取れませんか

英語で予約できるサービスや、Googleビジネスプロフィールの予約の欄を使えば、電話で話さなくても予約を受けられます。日本語の電話予約が中心であることは、アメリカの方の不満としてJNTOの資料にも挙がっています。

Q. クレジットカードが使えることは、どこに書けばいいですか

Googleビジネスプロフィールの支払い方法の属性と、英語のメニュー、予約ページに書いておきます。米国の方の15.8%が、滞在中にクレジットカードが使えるお店の情報が役に立ったと答えていて、全体の7.9%の2倍でした。

まとめ

アメリカの方は、動画や身近な人の話で行き先を知り、日本に着いてから地図と口コミでお店を比べ、英語で予約できるところを選んでいます。この順番のどこでも英語の情報が途切れないようにしておくことが、お店に来てもらう前提です。

ご相談で迷われることが多いのは、英語の予約の入口をどれにするかです。いまの電話や台帳での予約とどうそろえるかも、一緒に決める必要があります。私たちは、お店の予約の受け方と、アメリカの方が実際にたどる画面を一緒に確かめて、どこを英語にするかを決めていきます。いまの状態で十分に予約が入っているなら、手を加えなくていいとお伝えします。

アメリカからのお客様の受け入れを相談したいときは、インバウンド集客のご相談からご連絡ください。支援の内容はインバウンド集客支援のページに、いまの状況を整理したいときは無料診断もご利用いただけます。

この記事の監修者

瀬川将也

瀬川将也(合同会社ライトハウス 代表)

マーケティング歴10年。マーケティングと制作を手がける会社を含む2社で役員を務め、現在は観光系NPO法人の理事も務めています。上場企業の売上につながるお問い合わせ獲得をゴールとした広告運用・SEO、新規事業の商品の販売戦略構築、飲食店フランチャイズの出店拡大など、大きめの会社から小さなお店まで幅広く支援してきました。

出典

  1. 日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2026年8月推計値)」(2026年9月16日発表、報道発表資料の国・地域別の表。2026年10月1日取得)
  2. 観光庁「訪日外国人の消費動向 インバウンド消費動向調査結果及び分析 2025年 年次報告書」(図表5-1・5-2と、米国の旅行情報ランキングを使用。2026年10月1日取得)
  3. 日本政府観光局(JNTO)「訪日旅行誘致ハンドブック 2023年(米州・オセアニア・中東5市場編)第1章 米国」(「SNSの浸透」と「訪日旅行に関する否定的なイメージ」の項を使用。2026年10月1日取得)
  4. Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネスの属性を管理する」(2026年10月1日取得)
  5. Google ビジネス プロフィール ヘルプ「サービス提供事業者経由で予約を設定する」(2026年10月1日取得)
  6. Tripadvisor「Tripadvisor for Business」(2026年10月1日取得)
  7. TableCheck「Reservations at Japan’s Best Restaurants」(2026年10月1日取得)
  8. Tabelog(食べログ英語版)(2026年10月1日取得)
  9. 写真:Studio Stock
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