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インバウンドの年末年始・春節に向けた準備|2027年の日程と10月からの段取り【英語の休業案内付き】

インバウンドの年末年始・春節に向けた準備|2027年の日程と10月からの段取り【英語の休業案内付き】

韓国や香港、東南アジア、オーストラリアから来るインバウンドの方々は、12月と1月に1年でいちばん多くなります。2027年は2月6日が春節(旧正月)で、韓国と台湾の連休もその前後に重なります。冬の繁忙期に向けた準備は、10月から始めると、旅行の予定を立てている方の目に間に合います。

この記事では、日本政府観光局(JNTO)の国別・月別の数字で冬に多い国や地域を確かめ、2027年の春節と連休の日程、10月から2月まで月ごとに整えることをまとめました。

冬に来る方が多い国と地域

雪の降る駅のホームで、傘を差した人が列車を待っている

JNTOの国籍・月別の訪日外客数から、2025年の1月と12月の人数を並べました。12か月に同じ人数ずつ来るとすれば、2か月分の割合は約16.7%です。この割合を大きく上回る国や地域が、冬の繁忙期の中心になります。

国・地域2025年1月2025年12月1年のうち1月と12月の割合
韓国96万7,100人97万4,239人20.5%
香港24万3,687人29万1,133人21.2%
タイ9万6,811人17万4,009人22.0%
シンガポール4万5,707人14万646人25.7%
オーストラリア14万185人12万1,329人24.7%
台湾59万3,431人58万8,409人17.5%
英国2万6,378人3万4,594人11.4%
全体378万1,629人361万7,791人17.3%

シンガポールからは、1年に来た方の19.4%が12月に来ています。タイやマレーシア、フィリピンも12月が1年でいちばん多い月でした。JNTOは2025年12月について、スクールホリデーやクリスマス・年末年始に合わせた旅行が増えたと説明しています。

韓国とオーストラリアは、1月にも山があります。2026年1月、韓国からは117万6,089人が来ていて、JNTOの発表では、1つの国や地域から1か月に110万人を超えたのは初めてでした。オーストラリアからも2026年1月の16万750人が、1か月として過去最高です。

一方で、ヨーロッパからの方は、冬に多く来るわけではありません。イギリスは1月と12月を合わせても11.4%で、多いのは4月と10月です。欧米の方に向けた準備は、欧米やオーストラリアの観光客の記事を参考にしてください。

2027年の春節と、韓国・台湾の連休の日程

夕暮れの暗がりに、赤い提灯がひとつ灯っている

2027年の春節(旧正月)は2月6日(土)です。シンガポール人材省の祝日一覧でも、2月6日と7日が春節の祝日になっています。韓国は旧正月にあたるソルラルが2月7日(日)で、2月6日から9日までの4日間が連休です(振替休日を含む)。台湾は春節の休みが7日間あり、2月9日と10日が振替休日になります。

春節の日付が変わると、お客様の多い月も動きます。JNTOは、2025年は1月下旬だった春節が2026年は2月中旬になり、東アジアを中心に旧正月に合わせた旅行が増えたと説明しています。2026年2月は、韓国からが前年同月より28.2%増、台湾からが36.7%増でした。2027年は春節が2月上旬なので、2月の最初の週末から翌週にかけて、韓国と台湾からのお客様が重なると見ておきます。

旅の特徴は、韓国人観光客の記事と台湾人観光客の記事にまとめています。

10月から2月までの段取り

旅行する方は出発より前にお店を調べるので、12月に入ってから英語の案内を整えると、年末年始に向けて調べている方の目に入る期間が短くなります。

10月に年末年始の休みと営業時間を英語で伝え、11月に冬のメニューと予約の決まりを整え、12月から1月は混む日の人手と待ち方を決め、2月は2027年2月6日の春節と韓国・台湾の連休に備える、という段取りを4段で示した図
図1 12月から2月の繁忙期に向けた段取り

Point冬の繁忙期の準備は、混む日を回す工夫より先に、休みと営業時間、メニューと予約を10月と11月のうちに見える形にしておくことが中心になります。

まだ英語の情報をほとんど出していないお店は、今から始めるインバウンド対策の記事にある最初の1か月の進め方を先に済ませておくと、10月からの準備に生かせます。

10月に整える、年末年始の休みと英語の案内

畳の部屋に置かれた、橙をのせた鏡餅

10月にまず決めるのは、年末年始に休む日と、営業時間が変わる日です。休む日が英語で伝わっていれば、せっかく来たのに閉まっていたという思いをさせずに済みます。

Googleのビジネスプロフィールには、祝休日などの営業時間を別に登録できる特別営業時間があります。Googleのヘルプでは、公的な祝休日は、通常と同じ営業時間でも設定しておくことが勧められています。年末年始に営業する日も休む日も、両方とも登録しておきます。

店頭の貼り紙やホームページにも、同じ内容を英語で出します。日付は「12/31」ではなく「Dec 31」と月を英語で書くと、日と月の順番を取り違えられません。次の表は、12月31日から1月3日まで休み、12月30日は短縮営業にするお店の例です。

伝えること英語の例
休みの期間We are closed from Dec 31 to Jan 3.
営業時間が変わる日On Dec 30, we are open from 11:00 to 17:00.
1枚にまとめる例Year-end holiday hours: Dec 30, 11:00–17:00 / Closed Dec 31 – Jan 3 / Regular hours from Jan 4.

11月に整える、冬のメニューと予約の受け方

木のテーブルに置かれた手書きのカードと万年筆

11月は、冬に出すメニューと、予約の受け方を整えます。冬だけの料理やコースを出すなら、英語の名前と説明、税込みの値段を書いておきます。肉や魚、アルコールを使っているかも添えます。書き方は多言語メニューの記事にまとめました。

予約は、混む日ほどいつから、どこで、どう予約できるかを英語で書いておきます。予約を受けない日や、キャンセルの連絡先と締め切り、連絡なしで来られなかったときの扱いは、書いていないと当日にもめやすいところです。混む日の予約の条件を先に書いておけば、当日の説明に取られる時間が減ります。予約をどこで受けるかは、予約サイトの手数料の記事で整理しています。

12月から2月の混む日に決めておくこと

神社の境内に飾られた、わらで編んだ正月飾り

混む日が分かっていれば、人手の足りない日を先に埋められます。12月下旬から1月上旬は日本の年末年始と重なり、スタッフの休みの希望も集まりやすい時期です。2027年は2月6日から10日にかけて韓国と台湾の連休が重なるので、この週のシフトも早めに決めておきます。

満席のときに外で並ぶのか、名前を書いて待つのかも、短い英語の案内にして入口に貼っておくと、同じ説明を繰り返さずに済みます。

口コミを頼める機会も増えます。忙しい日でも続けられるように、頼み方をカードやQRコードの形にしておきます。頼み方は外国の方の口コミの記事に書いています。

冬に向けて、やらなくていいこと

雪の積もった戸口に置かれた、一足の冬用ブーツ

春節に合わせた飾り付けや、国ごとの特別なキャンペーンは、なくてもかまいません。お客様が困るのは、飾りがないことより、休みの日や営業時間、予約の仕方が分からないことのほうです。

言語を一度に増やす必要もありません。休みと営業時間、メニューは、まず英語で出しておき、来ているお客様の国に合わせて韓国語や中国語を足していけば間に合います。いつもの営業時間を英語で正しく伝えるだけでも、繁忙期の取りこぼしは減らせます。

よくある質問

Q. 年末年始は休む予定です。それでも準備は必要ですか

必要です。12月と1月は、韓国や東南アジア、オーストラリアからのお客様がいちばん多い時期です。休む日と再開する日を、Googleのビジネスプロフィールの特別営業時間と店頭の英語の案内で伝えておけば、閉まっているお店に来てしまう方を減らせます。

Q. 2027年の春節はいつですか

2027年の春節は2月6日(土)です。韓国は2月6日から9日までの4日間が連休で、台湾は春節の休みが7日間あり、2月9日と10日が振替休日になります。

Q. 12月に入ってからでも、準備は間に合いますか

特別営業時間の登録や、店頭に英語の案内を貼ることは、12月に入ってからでもすぐにできます。メニューや予約の決まりは、年末年始に間に合わなくても、2月6日の春節の週に向けて整えておけます。

まとめ

インバウンドの冬の繁忙期は、12月と1月、そして2027年は2月6日の春節の前後です。10月に年末年始の休みと営業時間を英語で伝え、11月にメニューと予約の決まりを整えておけば、混む日を落ち着いて迎えられます。

ご相談で迷われるのは、年末年始に休むか開けるかより、開けるならどの日を何人で回すかのほうです。去年の冬の予約や会計の記録を一緒に見ながら、人を厚くする日と、先に英語で出しておく情報を決めていきます。去年の冬にインバウンドのお客様がほとんど来ていないお店には、今年は休みと営業時間を伝えるところまでで十分とお伝えすることもあります。

冬に向けた準備を相談したいときは、インバウンド集客のご相談からご連絡ください。支援の内容はインバウンド集客支援のページに、今の状況を整理したいときは無料診断もご利用いただけます。

この記事の監修者

瀬川将也

瀬川将也(合同会社ライトハウス 代表)

マーケティング歴10年。マーケティングと制作を手がける会社を含む2社で役員を務め、現在は観光系NPO法人の理事も務めています。上場企業の売上につながるお問い合わせ獲得をゴールとした広告運用・SEO、新規事業の商品の販売戦略構築、飲食店フランチャイズの出店拡大など、大きめの会社から小さなお店まで幅広く支援してきました。

出典

  1. 日本政府観光局(JNTO)「国籍/月別 訪日外客数(2003年~2026年)」(2025年は確定値。2026年9月30日取得)
  2. 日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2025年12月推計値)」(2026年1月21日発表、2026年9月30日取得)
  3. 日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2026年1月推計値)」(2026年2月18日発表、2026年9月30日取得)
  4. 日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2026年2月推計値)」(2026年3月18日発表、2026年9月30日取得)
  5. Ministry of Manpower, Singapore「Public holidays」(2027年の祝日。2026年9月30日取得)
  6. 韓国 宇宙航空庁「2027年 月暦要項 発表」(2026年6月29日発表、2026年9月30日取得)
  7. 台湾 行政院人事行政総処「116年(西元2027年)政府行政機関辦公日暦表」の核定(2026年5月21日発表、2026年9月30日取得)
  8. Google ビジネス プロフィール ヘルプ「特別営業時間を設定する方法」(2026年9月30日取得)
  9. 写真:Studio Stock
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