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韓国人観光客を集客するには?平均4泊・リピーター8割の旅の特徴と、韓国語対応の範囲

韓国人観光客を集客するには?平均4泊・リピーター8割の旅の特徴と、韓国語対応の範囲

韓国人観光客の集客を考えるなら、まず旅の形を知っておくと迷いません。韓国からの旅行者は、日本での滞在が平均4.0泊と短く、2回目以上の人が8割を超えます。短い滞在のなかでその場で選んでもらうことと、次の旅でまた思い出してもらうこと。この両方を用意したお店が選ばれます。

韓国からのお客様は、いま日本に来るインバウンドの方々のなかでも数が多く、伸びている市場です。この記事では、JNTOと観光庁の公式の数字から韓国からの旅の特徴を読み、お店が何から手をつければいいかをまとめました。飲食店やサロンなど、小さなお店を念頭に書いています。

韓国からのお客様は、いまどのくらい来ているのか

青い光に包まれた、広く静かな空港の通路

JNTO(日本政府観光局)の推計値では、2026年8月に日本を訪れた韓国からの旅行者は85万500人で、前年同月より28.7%増えました。8月としては過去最高の人数です。JNTOは理由として、日本への旅行の人気が続いていることに加え、学校の休みや航空便の座席数が増えたことを挙げています。

2026年1月から8月までの合計は742万300人で、前年の同じ期間より21.2%増えています。全体の人数が前年を下回った月でも、韓国からの旅行者は増え続けています。インバウンド全体の数字が伸び悩んでいても、韓国からのお客様は伸びているということです。

観光庁の「インバウンド消費動向調査」では、2025年の1年間に韓国から来た旅行者は942万人あまりで、日本での旅行消費額は9,897億円でした。国・地域別では、中国、台湾、米国に次ぐ4番目の大きさです。

数字から見える、韓国からの旅の特徴

同じ観光庁の2025年の年次報告書には、韓国からの旅行者の旅の中身も出ています。見えてくるのは、短い滞在で、何度も日本に来る旅の形です。

韓国からの旅行者の日本への来訪回数を示した横棒の図。1回目が16.3%、2〜5回目が54.2%、6〜9回目が11.5%、10〜19回目が10.7%、20回目以上が7.3%
図1 韓国からの旅行者の来訪回数(2025年、観光庁)
項目韓国(2025年)
平均泊数4.0泊(全体は9.5泊)
滞在日数3日間以内が23.6%、4〜6日間が67.7%
前回の来日1年以内が50.2%
来訪の目的観光・レジャーが89.6%
旅行の手配個別手配が90.9%
年代20代と30代で約7割
1人あたりの旅行支出10万5,058円(うち飲食費は2万8,660円)

数字を並べると、韓国からのお客様の姿がはっきりしてきます。自分で旅程を組み、数日の短い旅で、1年以内にまた日本に来る。団体ツアーで決まった店に連れて行かれるのではなく、一人ひとりが自分で行き先を選んでいるということです。お店にとっては、選ばれる準備をしておけば、そのぶん来てもらえる相手だと言えます。

短い滞在のなかで、お店を選んでもらうには

街角のカフェの前に置かれた、何も書かれていない看板

滞在が4泊ほどしかないと、行き先を迷っている時間はあまりありません。その場で「ここに行こう」と決められるだけの情報が、見つけた瞬間にそろっていることが大切です。

具体的には、場所、営業時間、料金、予約の方法です。Googleマップのお店の情報とホームページで、この4つが食い違っていないかを確かめてください。どちらから手を入れるかはGoogleビジネスプロフィールとホームページの記事にまとめています。

見つけてもらう入口も、出発前の行動に合わせます。観光庁の同じ報告書では、韓国からの旅行者が出発前に役に立った情報源として、SNS(47.1%)、動画サイト(43.8%)、個人のブログ(42.9%)を挙げています。旅の前にSNSや動画で行き先の候補を集めているので、料理や施術、店内の様子が伝わる写真や動画を出しておくと、候補に入りやすくなります。国ごとの情報源の違いはSNSの選び方の記事で詳しく書きました。

もう一度来たときに、思い出してもらうには

窓から光が差し込む、カフェの奥の席

韓国からの旅行者は、前回の来日が1年以内という人が半数います。一度来てくれたお客様が、次の旅でもう一度候補に入れてくれるかどうかで、来店の数は大きく変わります。1回きりの集客で終わらせず、次の旅まで覚えていてもらう工夫が効きます。

たとえば、来店したときにSNSをフォローしてもらえれば、帰国後も新しいメニューや季節の料理が目に入ります。Googleマップの口コミに返信しておくと、次に調べたときにお店の姿勢が伝わります。季節ごとに変わるメニューや、前回はなかった新しい料理は、もう一度来る理由になります。

Point韓国からのお客様は、短い滞在で何度も来る。その場で決められる情報と、次に来る理由の両方を用意しておく。

韓国語の対応は、どこまで用意するか

のれんと温かい照明のある、落ち着いた和食店の店内

韓国語のメニューや案内を、どこまで用意するかは迷うところです。決め手になるのは、お店に来ているお客様のうち、韓国からの方がどのくらいいるかです。予約や決済の記録から国ごとの割合を出す方法は、国の調べ方の記事にまとめています。

会話については、完璧に話せなくても迎えられます。観光庁の令和7年度の調査では、旅行中にスタッフとの会話に困ったとき、翻訳アプリなどを使ってやりとりした人が68%で最も多くなっています。話せることより、メニューや料金、注文の仕方が書いてあることのほうが、お客様の助けになります。メニューの作り方は多言語メニューの記事で書きました。

自分で進めるところ、外に頼むと早いところ

韓国からのお客様を増やすときに手をつける順番を4段階で示した図。お店の記録で確かめる、その場で決められる情報をそろえる、見つけてもらう場所を決める、次に来る理由を残す
図2 韓国からのお客様を増やすときに、手をつける順番

お店の記録で韓国からのお客様の割合を数えることと、Googleマップの情報を正しくそろえることは、お店の方が自分で進められます。どちらも費用はかかりません。

一方で、韓国の旅行者が実際に使う言葉で見つけてもらうことや、写真や動画の見せ方を決めることは、外の手を借りると早く進みます。韓国語での検索のされ方を調べたり、SNSで何をどの順番で出すかを組み立てたりするのは、慣れていないと時間がかかるためです。検索される言葉の調べ方はキーワードの調べ方の記事にまとめました。

よくある質問

Q. 韓国語が話せなくても、韓国からのお客様を迎えられますか

迎えられます。観光庁の令和7年度の調査では、スタッフとの会話に困った旅行者の68%が、翻訳アプリなどを使ってやりとりしています。メニューや料金、注文の仕方を書いておくほうが、会話の力よりも助けになります。

Q. 韓国からのお客様が増えやすい時期はありますか

JNTOの推計では、2026年8月は韓国からの旅行者が8月として過去最高になりました。理由として、学校の休みや航空便の座席数の増加が挙げられています。月ごとの人数はJNTOが毎月公表しているので、前年の同じ月と比べて確かめるのが確実です。

Q. リピーターが多いなら、新しいお客様は来ないのですか

来ます。2025年の観光庁の調査では、初めて日本に来た韓国からの旅行者も16.3%いました。初めての人にも、何度も来ている人にも見つけてもらえるよう、場所や営業時間、予約の方法をそろえておくことが大切です。

Q. 韓国語のメニューは用意したほうがいいですか

お店に来ているお客様のうち、韓国からの方の割合で決めます。予約や決済の記録を数えて割合を出し、多ければ韓国語のメニューを用意します。少ないうちは、英語のメニューと写真で注文できるようにしておくだけでも助けになります。

まとめ

韓国人観光客の集客は、短い滞在のなかで選んでもらう準備と、次の旅で思い出してもらう工夫の両方で考えます。韓国からのお客様は増えていて、自分で行き先を選び、1年以内にまた来る人が多い相手です。

実際のご相談で迷いやすいのは、何をやるかより、どこまでを韓国向けに作り込むかのほうです。韓国語のメニューもSNSも、あれば役に立ちそうに見えます。お店の予約の記録や客層を見ながら、どこまでやるかを一緒に決めていきます。いまの数では韓国向けに作り込むより先に整えることがある、という結論になれば、そうお伝えします。

お店に合った進め方を相談したいときは、インバウンド集客のご相談からお問い合わせください。支援の内容はインバウンド集客支援のページにまとめています。

この記事の監修者

瀬川将也

瀬川将也(合同会社ライトハウス 代表)

マーケティング歴10年。マーケティングと制作を手がける会社を含む2社で役員を務め、現在は観光系NPO法人の理事も務めています。上場企業の売上につながるお問い合わせ獲得をゴールとした広告運用・SEO、新規事業の商品の販売戦略構築、飲食店フランチャイズの出店拡大など、大きめの会社から小さなお店まで幅広く支援してきました。

出典

  1. 日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2026年8月推計値)」(2026年9月16日公表、2026年9月30日取得)
  2. 観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年 年次報告書」(2026年9月30日取得)
  3. 観光庁「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」令和7年度 調査結果(2026年4月28日公表、2026年9月30日取得)
  4. 写真:Studio Stock
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