本文へ移動

韓国人観光客は日本のお店をどう探す?NAVERブログでの下調べから予約までと、年代別の違い

韓国人観光客は日本のお店をどう探す?NAVERブログでの下調べから予約までと、年代別の違い

韓国からのお客様は、日本に来る前に行きたいお店の目星をつけています。その下調べによく使われるのが、韓国で利用者がいちばん多いポータルサイトNAVERのブログです。日本のお店の人がふだん見ていない場所で、お店は選ばれたり、候補から外れたりしています。

この記事では、韓国の方がお店を知ってから予約するまでに何を見ているのかを、観光庁とJNTO(日本政府観光局)の資料からたどります。そのうえで、「外国の方を受け入れているお店かどうか」が伝わっているかを確かめる手順をまとめました。飲食店と美容室の両方を念頭に書いています。

韓国の方は、出発前にどこで日本のお店を調べているか

木のカウンターに置かれた、えびと野菜の天丼

観光庁の「インバウンド消費動向調査」2025年の集計表で、韓国の方が出発前に役に立った情報源を見ると、SNSが47.1%、動画サイトが43.8%、個人のブログが42.9%と、上位の3つがほぼ並んでいます。目立つのはブログで、全体の23.9%に比べて2倍近い割合です。トリップアドバイザーのような口コミサイトは7.5%で、全体の11.0%より低くなっています。

ブログの中心にあるのがNAVERです。JNTOはNAVERを韓国で利用者数最大のポータルサイトと紹介し、個人が書く「NAVER BLOG」に触れています。JNTO自身も、韓国向けの発信にInstagramやYouTubeとあわせてNAVERを使っています。韓国の方がお店を知る入口は、日本の人が見るグルメサイトとは別の場所にあるということです。

ブログを書くのは、実際にお店に行った韓国の方です。料理の写真や注文のしかた、支払いの方法まで、次に行く人が知りたいことが韓国語で書かれます。来てくれたお客様が困らずに過ごせたかどうかが、次のお客様への案内になります。国ごとのSNSの違いは、インバウンドのSNSの選び方の記事にまとめました。

年代や旅の組み方によって、見ている場所はどう違うか

湯気の立つうなぎの重箱に、ふたを重ねる手元

韓国からのお客様も、ひとくくりにはできません。JNTOが2026年4月にまとめた韓国市場の戦略では、日本に2回以上来たことのある人を、年代と同行者で3つに分けています。

年代と同行者自分で手配する人よく使う情報源
50代以上の夫婦・家族44.0%ウェブサイトが特に多い。テレビや旅行雑誌も
30〜40代の夫婦・家族66.0%動画配信サービス、インフルエンサーのSNS
20〜30代の友人・一人旅86.1%動画配信サービス、口コミ、SNS

20〜30代の友人どうしや一人旅の方は、86.1%が旅行を自分で手配し、動画や口コミ、SNSで行き先を選んでいます。50代以上の夫婦や家族は、自分で手配する人が44.0%で、オーダーメイド旅行や団体ツアーを使う人もいます。JNTOは、旅行予約サイトでの予約が多いなかで、旅行会社を通した予約も一定程度あると書いています。

ですから、どの年代の方に来てほしいかで、見てもらう場所を変えます。若い方にはSNSや動画で見つけてもらえる形を、50代以上の方にはホームページで確かめられる情報を先に整えます。韓国からの旅の全体像は、韓国人観光客の集客の記事で書いています。

日本に着いてから、お店を確かめて決める場面

湯気の上がる鍋の上で、揚げたての天ぷらを油切りしているところ

韓国の方がふだん使うNAVER地図は、アプリの説明でも韓国のナビとして案内されている国内向けのアプリです。日本でお店の場所や営業時間を確かめるときは、Googleマップのような日本の地図に対応したアプリを開くことになります。Googleマップは、言語を切り替えると、場所の情報を選んだ言語で表示すると説明しています。

つまり、出発前はNAVERで韓国語の体験談を読み、日本では地図アプリでお店を確かめるという二つの場面があります。ブログで見たお店を地図で開いたとき、営業時間が古かったり写真が少なかったりすると、そこで別のお店に移られてしまいます。地図の整え方は、Googleビジネスプロフィールとホームページの記事にまとめています。

支払いの方法も見られています。2025年の集計表では、韓国の方が日本で使った決済方法は、現金が91.3%、クレジットカードが79.0%で、モバイル決済は4.9%でした。カードが使えるかどうかは、店先や地図の情報で先に分かるようにしておきます。

予約は、どこから入るのか

韓国からのお客様が日本のお店を知ってから予約するまでの4段階の図。知る(出発前):SNS・動画・個人のブログ、NAVERのブログなど韓国語の体験談。比べる:写真、料金、韓国語や英語で読めるか、カードで払えるか、予約できるか。決める(旅行中):日本の地図に対応した地図アプリで場所と営業時間を確かめる。予約する:飲食店は食べログ韓国語版などのネット予約、美容室はお店のページやSNSから
図1 韓国からのお客様が、日本のお店を知ってから予約するまで

韓国の方の旅は、ほとんどが個人の手配です。2025年の集計表では90.9%が自分で手配し、申し込みの81.5%がウェブサイトからでした。お店の予約も、ネットで済ませられるかどうかが効いてきます。

飲食店なら、食べログに韓国語版があります。食べログの店舗向けヘルプによると、多言語版は国内版のお店の情報をもとに自動で翻訳したものです。ネット予約を契約しているお店は多言語版からの予約も受けられ、予約する人はクレジットカードの登録が必要です。日本語で書いた内容が、そのまま韓国語になって読まれているので、コースの中身や料金は日本語の段階で分かりやすく書いておきます。サイトの選び方は、インバウンド向けのグルメサイトの記事で整理しました。

美容室については、韓国語で予約できる日本の美容室向けのサービスを、公式の案内で確かめられませんでした。ですから、ホームページやInstagramに、英語か韓国語で予約の方法を書いておくことが入口になります。美容室の需要は、美容室のインバウンド需要の記事にまとめています。

受け入れているお店だと伝わっているかの確かめ方

白い紙に万年筆で文字を書いている手元

ご相談でいちばん多いのは、外国の方を喜んで迎えるつもりのお店が、そのことをどこにも書いていない状態です。韓国の方から見ると、書いていないお店は「入っていいか分からないお店」になります。次の順に、お客様の側からお店を見てみてください。

まず、Googleマップの言語を韓国語にして、お店の情報を開きます。営業時間と定休日、写真とメニュー、支払い方法が見て分かるかを確かめます。食べログに載っているお店は、国内版のページの下のほうから多言語版に移れるので、韓国語のページでコースや料金がどう読めるかも見ておきます。

そのうえで、Instagramやホームページの最初に見える場所に、英語や韓国語のメニューがあること、カードが使えること、予約の方法を一行ずつ書きます。長い文章はいりません。

Point韓国の方は、韓国語の体験談で見つけたお店を、日本の地図や予約ページで確かめてから決める。どちらの場面でも、受け入れていることが書いてあるお店が選ばれる。

最初からやらなくていいことと、外に頼むと早いこと

ろうそくの灯る、落ち着いた施術室のベッド

NAVERで目立つために、お店がいきなり韓国語のブログを始めたり、インフルエンサーに費用をかけたりする必要はありません。ブログを書くのは来てくれた韓国の方です。お店が先にやるのは、見つけてもらったあとに確かめられる情報をそろえることで、それがないまま人を呼んでも、地図や予約ページで止まってしまいます。

地図の情報やカード・予約の案内は、お店で直せます。韓国語の表現が自然に読めるかの確認や、韓国の方がどんな言葉でお店を探しているかの調査は、外に頼むほうが早く進みます。調べ方は外国の人が検索する言葉の記事に、ほかの国は台湾の方の予約の記事などにまとめています。

よくある質問

Q. NAVERに、お店の情報を自分で載せる必要はありますか

最初からは必要ありません。NAVERのブログは、実際に来た韓国の方が書くものです。お店が先に整えるのは、Googleマップや予約ページで場所や営業時間、料金、予約の方法を確かめられるようにしておくことです。

Q. 食べログの韓国語版には、何を書けばいいですか

食べログの多言語版は、国内版のお店の情報をもとに自動で翻訳されています。国内版のコースの中身や料金、予約の条件を分かりやすく書いておくと、そのまま韓国語で読まれます。

Q. 美容室は、韓国の方からどうやって予約を受ければいいですか

ホームページやInstagramに、英語か韓国語でメニューと税込みの総額、予約の方法を書いておき、そこから連絡を受けられるようにしておきます。

まとめ

韓国からのお客様は、出発前にNAVERのブログやSNS、動画で韓国語の体験談を読み、日本では地図アプリや予約ページでお店を確かめて決めています。その両方の場面で「受け入れているお店」だと分かるようにしておくことが入口になります。

ご相談で迷われるのは、韓国語で何を用意するかより、いまのお店の情報が韓国の方にどう見えているかのほうです。お客様の側からお店の情報を一緒に開いて、止まってしまう場所と、最初に直す1か所を決めます。今の見え方で十分なら、手を加えなくていいとお伝えします。

韓国からのお客様に向けた見せ方を整えたいときは、インバウンド集客のご相談からご連絡ください。支援の内容はインバウンド集客支援のページにまとめています。

この記事の監修者

瀬川将也

瀬川将也(合同会社ライトハウス 代表)

マーケティング歴10年。マーケティングと制作を手がける会社を含む2社で役員を務め、現在は観光系NPO法人の理事も務めています。上場企業の売上につながるお問い合わせ獲得をゴールとした広告運用・SEO、新規事業の商品の販売戦略構築、飲食店フランチャイズの出店拡大など、大きめの会社から小さなお店まで幅広く支援してきました。

出典

  1. 観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年 集計表(暦年・確報)」(参考3 出発前に役に立った旅行情報源、表1-1 旅行手配方法・申込方法・決済方法。2026年10月1日取得)
  2. 日本政府観光局(JNTO)「韓国市場マーケティング戦略」(2026年4月版、ターゲット別の特徴と戦略。2026年10月1日取得)
  3. JNTO「韓国市場動向トピックス2024年3〜4月」(NAVERとNAVER BLOGの説明。2026年10月1日取得)
  4. JNTO「ウェブサイトやSNSを通じた訪日観光情報の提供」(韓国市場向けの媒体。2026年10月1日取得)
  5. App Store「NAVER Maps, Navigation」(アプリの説明。2026年10月1日取得)
  6. Google マップ ヘルプ「Google マップの言語やドメインを変更する」(2026年10月1日取得)
  7. 食べログ店舗会員ヘルプ「インバウンド予約(食べログ多言語版)とは」(2026年10月1日取得)
  8. 写真:Studio Stock
コラム一覧へ 無料診断を受ける

ご相談

何から手をつけるべきか、一緒に整理します。

何を相談すればよいか分からない段階でも構いません。今の状況と目標を伺い、成果を止めている原因と、改善の選択肢を整理します。

30〜60分オンライン・対面どちらも可2営業日以内にご連絡

無料診断を申し込む