
構造化データは、ページに書いてある店名や営業時間、記事の公開日などを、Googleが読み取りやすい決まった形で伝えるための目印です。小さな会社やお店でも、入れておくと損はありません。ただ、入れれば検索結果が派手になったり順位が上がったりするわけではないので、どこまで手をかけるかは分けて考えます。
この記事は、Google 検索セントラルの構造化データの案内をもとにまとめました。お店や小さな会社に関係する種類と、よくある質問の表示が2023年から限られた経緯、入れたあとの確かめ方を順に見ていきます。
構造化データは、ページの中身をGoogleに伝えるための目印

Googleの案内では、構造化データはページに関する情報を、さまざまなサイトで使えるように標準化したデータ形式とされています。レシピのページなら、材料や加熱時間をそれぞれ「これは材料」「これは時間」とラベルを付けて伝えられます。お店のページなら、店名・住所・電話番号・営業時間を同じように伝えます。
ラベルが付いていると、Googleはページの中身をより正確に理解できるようになります。そのうえで、星の評価や価格などが付いた見た目の検索結果(リッチリザルト)に使われることがあります。
書き方は3つありますが、Googleはほとんどの場合、JSON-LD という形式を勧めています。ページの見た目とは別に、HTMLの中に決まった形で書き足す方法です。WordPress などを使っている場合は、プラグインやテーマが自動で出していることも多いので、まず今のページに何が入っているかを確かめるところから始めます。
お店や小さな会社に関係する、構造化データの種類
構造化データの種類はたくさんありますが、お店や小さな会社が考えればよいのは、店舗や会社の基本情報と、サイトの作りに関わる数種類です。
店舗があるなら、まずLocalBusiness(ローカル ビジネス)です。Googleの案内では、営業時間などを伝えられ、Google 検索やマップでお店を探したときのナレッジパネルにつながるとされています。ただ、マップでの表示はGoogle ビジネス プロフィールの情報が中心です。こちらの整え方はGoogleマップで上位に出るための記事にまとめています。
コラムやお知らせを出している会社なら、記事の公開日や更新日を伝える Article と、ページの位置を伝えるパンくずリストも入れておきます。どれも、ページに実際に書いてあることだけを伝えるのが前提です。
よくある質問の表示が、政府や医療のサイトだけになった経緯
以前は、よくある質問(FAQPage)の構造化データを入れると、検索結果の下に質問と答えが開く形で表示されることがありました。この表示を目当てに、FAQを入れることを勧める業者も多くいました。
Googleは2023年8月に、よくある質問の表示は、よく知られていて信頼のおける政府や医療のウェブサイトだけにすると発表しました。手順を示す HowTo の表示も、その後なくなっています。2025年6月にも、コース情報や特別なお知らせなど7つの種類の表示を段階的に終えると発表しています。どちらの発表でも、検索順位には影響しないとされています。
FAQの構造化データは、入れたままでも問題はなく、Googleも無理に消す必要はないとしています。ただ、表示を目当てにお金や手間をかける理由は、今はほとんどありません。よくある質問そのものは、読む人の役に立つなら、ページの本文に書いておけば十分です。
Point構造化データは、検索結果を派手にするためではなく、ページに書いてある事実をGoogleに正しく伝えるために入れる。
入れても、検索結果に表示されるとは限らない理由

Googleの一般的なガイドラインには、構造化データが検索結果に表示されるとは限らないとはっきり書かれています。正しく入れていても、検索した人や場所、端末によって、Googleは普通の検索結果のほうがよいと判断することがあります。
入れ方を間違えると、表示されないだけでなく手動による対策を受けることもあります。Googleは、閲覧している人の画面に表示されない情報を構造化データに入れないこと、構造化データのためだけに空のページを作らないことを求めています。ページにない星の評価や、実際と違う営業時間を書くのは避けます。
なお、構造化データの手動による対策を受けると、そのページはリッチリザルトとして表示されなくなりますが、Googleはウェブ検索での掲載順位には影響しないとしています。順位を上げるための作業ではない、と考えておくと判断を誤りません。
リッチリザルト テストでの確かめ方
構造化データがきちんと入っているかは、Googleのリッチリザルト テストで確かめられます。ページのURLを入れると、読み取れた種類とエラーが表示されます。
確かめる順番は、まずお店や会社のトップページ、次に店舗のページ、最後に記事のページです。テストの結果で「有効なアイテム」として種類が表示されれば読み取れています。エラーが出た場合は、必須の項目が抜けていることが多いので、エラーの内容を制作会社やテーマ・プラグインの作り手に伝えて直します。
公開したあとは、Search Console のリッチリザルトのステータス レポートで、サイト全体の状態を見られます。Googleも、作っているあいだはリッチリザルト テストで、公開後はレポートで確かめるよう案内しています。Search Console の見方はSearch Consoleの使い方の記事にまとめています。
自分でできることと、外に頼むと早いこと
自分でできるのは、リッチリザルト テストで今の状態を確かめることと、ページに書いてある情報を正しく保つことです。営業時間や電話番号を変えたら、ページの表示と構造化データの両方が変わっているかを見ます。
外に頼むと早いのは、テーマに構造化データを組み込む作業や、エラーの直し方が分からないときです。ホームページを作り直すときは、構造化データも一緒に移すように制作会社と決めておきます。リニューアルのときの注意はリニューアルで検索順位を落とさないための記事に、SEO全体で自分でやることと頼むことの分け方はSEO対策の記事にまとめています。
よくある質問
Q. 構造化データを入れると、検索順位は上がりますか
順位を上げるためのものではありません。Googleは、構造化データはページの中身を理解するために使うとしています。2025年に一部の種類の表示を終えたときも、検索順位には影響しないと説明しています。
Q. よくある質問の構造化データは、消したほうがいいですか
消さなくても問題はありません。Googleは2023年に、よくある質問の表示を政府や医療の有名なサイトだけにすると発表しましたが、構造化データはあえて削除する必要はないとしています。新しく入れるために費用をかける必要はほとんどありません。
Q. 自分のサイトに構造化データが入っているか、どう確かめればいいですか
Googleのリッチリザルト テストに、ページのURLを入れて確かめます。公開後のサイト全体の状態は、Search Console のリッチリザルトのステータス レポートで見られます。
まとめ
構造化データは、店名や営業時間、記事の公開日などの事実を、Googleに正しく伝えるための目印です。お店なら LocalBusiness、会社なら Organization、記事を出すなら Article とパンくずリストを入れておけば、小さな会社には十分です。よくある質問の表示を目当てにした作業は、2023年からほとんど意味がなくなりました。
ご相談で迷われるのは、今のサイトにすでに何が入っていて、何が足りないのかです。私たちは、リッチリザルト テストの結果を一緒に見て、直すところと、今のままでよいところを分けます。すでに必要な分が入っていれば、手を加えなくてよいとお伝えします。
サイトの作りについて整理したいときは、無料診断をご利用ください。制作の支援の内容は制作支援のページにまとめています。
この記事の監修者
出典
- Google 検索セントラル「Google 検索における構造化データのマークアップの概要」(2026年10月5日取得)
- Google 検索セントラル「構造化データに関する一般的なガイドライン」(2026年10月5日取得)
- Google 検索セントラル「ローカル ビジネス(LocalBusiness)の構造化データ」(2026年10月5日取得)
- Google 検索セントラル ブログ「HowTo とよくある質問のリッチリザルトにおける変更」(2023年8月、2026年10月5日取得)
- Google 検索セントラル ブログ「Google 検索結果ページを簡素化」(2025年6月12日、2026年10月5日取得)
- Google「リッチリザルト テスト」(2026年10月5日取得)
- 写真:Studio Stock



